「コボルトと秘宝の迷宮」ワイルド新デッキ案を考えよう

 とうとう「コボルトと秘宝の迷宮」の全カードが公開された。私もここ最近は、数時間ごとにツイッターを開いて新カードの情報が出ていないかチェックしていたが、今回のパックはとてもユニークで強力なカードが多い印象だ。

 リリースは今週の金曜日だからみんな慌ててカードリストと睨めっこして「あーでもない。こーでもない」なんてブツブツ言っている頃だと思う。何せ新しく追加されたカードは135枚で、これらと既存のカードを照らし合わせながらあらゆる可能性を考慮するのは非常に困難だからだ。

 でも私が今日の業務時間を費やしてようやく考えたこの3つのデッキは、我ながら中々いい出来だと自負しているんだ。ただ、残念ながら私は自分でもデッキ構築が上手いとは思っていない。そこで、この記事で考えたリストを公開するので、もしも改善案があったらコメントやツイッターで教えてほしい。 

デッキ① ”招集・鯛罪 パラディン“

 まず一つ目に紹介するのは、[七つの鯛罪]をフェニッシャーに添えたパラディンのデッキだ。[七つの鯛罪]で[ブルーギル・ウォリアー]や[マーロックの戦隊長]を復活させ大ダメージを叩き出すことを狙ったデッキだ。主にコントロールデッキに対して強いデッキなのだが、手札が枯渇したり、マーロック達が上手くドローできないのが課題だった。

 でも新キーワード「招集」なら、ドローどころか直接そのまま場に出すことができるんだ！[動員]はデッキから1、2マナのミニオンを「招集」する新しい呪文で、盤面を強化しながらデッキを圧縮できる。さらにこのデッキにとって最も重要なマーロックも呼び出せて一石三鳥だ。

マーロックのヒット率を上げるために、いくつか2マナミニオンを減らしてもいいかもしれない。その代わりには[剣竜騎乗]などを入れて中盤を厚くするのがいいだろう。また、回復のためのカードを入れるとアグロデッキに対しての延命への手助けになる。

デッキ② ”大逆の刃・オイルローグ“

 新パックの目玉はもう1つ、各ヒーローに配られたお宝、レジェンド武器だ。特にローグのレジェンド武器[大逆の刃キングスベイン]は私のお気に入りのカードだ。このカードは使用後に壊れた後も、呪文やミニオンによる武器強化をそのままに、デッキに再び戻る。レジェンドカードなのでデッキに1枚しか入れられないが、同じく新カード[大洞窟のキラキラ拾い]でサーチすることが可能だ。カードゲーマーにとって「サーチ」という行為は最も魅力的なものだよね？しかもこの武器は、ゲームが経過するごとにどんどん強くなる。そのうちに相手は、自分の顔を守る手段が尽きてしまうだろう。

 ワイルドのカード[ティンカーの刃研ぎ油]は、ミニオンと武器にアタックを付与する素晴らしい呪文だ。相手の不意を突いて大きなバーストダメージを叩き込めるし、何より前述のレジェンド武器との相性は最高だ。

 この武器を使うためには、上のリストは[ガジェッツァンの競売人]を軸としたものだが、他には騎士団環境に流行ったテンポローグで試してみるのもいいかもしれない。もっとデッキの速さを求めるなら、海賊ローグも楽しそうだ！

デッキ③ ”ケレセス抜きデーモンzoo“
 

 今回のパックでは、何人かのヒーローは種族シナジーも強化されることになった。個人的にはプリーストのドラゴンシナジーやシャーマンのトーテムシナジーより、ウォーロックの悪魔シナジーが最も魅力的だった。

 もちろん、ウォーロックの待ち望んでいた2マナの強力な悪魔[卑俗なホムンクルス]のことだ。zooは騎士団環境で[ケレセス公爵]を入れていたが、2マナが他に入れられないという制限が、ローグと違ってヒーローパワーでテンポをロスしてしまうので、ウォーロックにとっては非常に大きなデメリットだった。その代わりとして新しく入ったこの悪魔は2マナにして2/4というスタッツは言うこと無しだし、そのデメリットは非常に小さい。

 そして、このデッキの4マナは大いに議論の余地がある。このリストでは汎用性の高さから[インプァクト][ヴォイドコーラー]を採用したが、[クリスタルウィーバー]もかなりの活躍を見込めるだろうし、新カードの[鍵手のリーヴァー][潜む悪鬼]もかなり気になる 。何せこいつらは他のデジタルカードゲームで既に実績もあるらしいしね。

いかがだっただろうか？ワイルドの魅力は、新しいカードで過去のカードが思いも寄らぬ輝きを放つようになることである。そんな貴重な体験は環境の新しくなった今しか出来ない！このフォーマットで共に楽しんでみようじゃないか。

注:この記事で紹介したリストを使用して、ラダーで失われた星は、本サイトでは保証致しかねます。ご了承ください。