ワイルドオープン 初日抜けデッキを見てみよう アジア編

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NA編はこちら
https://hearthintothewild.weblog.to/archives/7603606.html

さあ、ワイルドオープンのデッキ、今回はアジア編だ。

デッキリストにはそれぞれのプレイヤーの思惑が込められている。デッキリストというのは、プレイヤー達の研究と努力の結晶なのだ。それをできる限り読み取っていこう。

アジアもNAと同じように、多種多様なアーキタイプが見受けられた。その中から、特に目を引かれたものをご紹介させていただく。

ワイルドオープンでアジアは2つのブロックに分けられ、それぞれ8人ずつが勝ち抜けた。
その合計16人の中で、何と日本人プレイヤーが7人も勝ち抜けたんだ!

HIOCKY、ko10rino082 、Assy 、senapoke、な0、dayohhoi、tako3、おめでとう! 

彼らのデッキリストを含んだ、勝ち抜けプレイヤーの全デッキリストはツイッターのこのアカウントから確認できる (‪@HS_asHram)。 それぞれのプレイヤーがどのような戦略を立てて挑んだのかが、リストからでも伺えるはずだ。是非ご覧いただきたい。 

HIOCKY’s “コントロールウォーロック/Control Warlock”

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このシリーズ記事は、あくまで「ワイルドオープンで勝ち抜けた中で、特に目を引かれた構成のデッキ」をまとめて紹介しているものだ。そもそもワイルドオープンは3つのデッキで戦う特殊なルールだから、そのルール専用に構築されてある。だからここにあるリストをそのままあなたがラダーに持ち込んでも、あまり良い勝率は叩き出せないかもしれない。
しかし日本のワイルドプレイヤー、HIOCKYは別である。彼はラダーで結果を残した、実力の確かなデッキ3種を持ち込むことに決めた。というのも、今回のワイルドオープンは準備期間がほとんど無かった。短い時間で用意したデッキで賭けに出るよりも、彼は「勝つために」今のワイルド環境で最強の構築で挑んだのだ。その内の1つが、このキューブとコントロールの中間であるウォーロックである。
そしてその試みは無敗でトップ通過という結果で証明された。

な0‘s “断末魔ハンター/Deathrattle Hunter”

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非常に独創的なこのリストは、「ワイルドの猛者」controlが開発した断末魔ハンターだ。な0はワイルドオープンにこのリストを持ち込むことを決断し、見事に通過を果たした。[ミートワゴン]に[バロン・リーヴェンデア]、その他諸々不思議なカードが積み込まれており、リストからは強さがわかりづらいのが正直なところだ。
だがハンター特有のサーチカードは、その時必要なカードにアクセスするのを手助けしてくれる。[死に真似][肉食キューブ]でキューブロックのように能動的に断末魔シナジーを上手く作用することもできる。そうして形成した各種の卵で入れ子状態になった盤面を、コントロール側が処理することは困難だ。第1印象以上に、柔軟な動きができそうなデッキである。

ko10rino082’s “Reno Mage”

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カードプールが広くなるほど、それだけコンボの可能性は広がる。今やコントロール系のデッキもフェニッシュ手段としてコンボ要素を含んでいることが多い。そんな中、愚直にバリュー勝負で戦うアーキタイプがレノメイジである。「1対複数交換を続け、相手のリソースを枯らす」というのは何とも骨の折れる作業であるが、相手の勝ち筋を1つ1つ潰していく快感というのもひとしおである。
レノメイジは非常に構築の幅が広く、デッキビルダーの味が色濃く出る。ko10rino082のリストはかなりバリューを追い求めており、私好みだ。[ブラン・ブロンズビアード]で[カザカス]のポーションを2枚作成し、さらに[ゴルゴン・ゾーラ]でおかわりだって?何とも夢の広がる話だ。
その一方でメタの読みについても余念は無いーー[変身ポーション]は明らかにウォーロックを意識したものだし、[待ち伏せのガイスト]はウォーロック以外にもコンボプリーストやマリゴスドルイドに対して強烈に刺さったはずだ。

taeng2HS’s “ズーロック/Zoolock” 

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まずこのリストを「ズー」と呼ぶべきかは大いに議論の余地があるだろう。フェニッシャーにDKを投入するデーモン型のミッドレンジなウォーロックはもはや一般的になったが、このリストには[マナアリの髑髏]も採用され、大型悪魔を踏み倒す気満々の、よりどっしりと構えたタイプだ。マナアリは主にキューブロックにおいて「スイング」のターンを作るための、コンボ用としての用途しか頭になかったが、なるほど毎ターン0マナで継続的に悪魔を召喚するのは「テンポ」という概念においても強力で、目から鱗である。[ブラッドフューリー・ポーション][クリスタルウィーバー]などのバフも決めやすくなりそうだ。

RenoJackson’s “海賊ウォリアー/Pirate Warrior” 

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ニュージーランドの若者であるRenoJackson(OldLady)はワイルド専門プレイヤーだ。その独創的なリストと確かな実力で、アジアのワイルド界隈では有名だ。今回のオープンでも彼はしっかりと勝ち抜け、続く2日目も3位という好成績を納めた。
海賊ウォリアーはこの1年で、強化どころか手痛い弱体化を食らい続けた。特に最近の[海賊パッチーズ]の弱体化は決定的なように見えた。しかしEUやNAにもこのアーキタイプを持ち込んだプレイヤーが勝ち抜けているのを見ると、まだまだ戦えそうな気もしてくる。RenoJacksonはラダーでも同じリストでレジェンド19位まで到達している。彼曰く「ウォーロックは5ターン目までに倒せるからカモだ」らしい。ウォーロックに悩まされているプレイヤーは、一度試してみるといいかもしれない。

Flurry’s “アグロシャーマン/Aggro Shaman” 

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アグロシャーマンの課題は「事故」だ。このデッキは少数のミニオンを火力呪文がちょうど効率よく相手のライフを削り切れるように構成されている。つまりは序盤はミニオン、後半は火力と言った具合に、それらを都合の良いバランスで引かなければいけないという訳だ。
その課題に正面から向き合ったのがFlurryのこのリストだ。[翡翠の稲妻][ドゥームハンマー]は不採用、代わりに[
ファイアフライ]、[地底よりのもの]と盤面からのダメージを重視している。手札についても[マナの潮のトーテム]を採用しており、アグロとミッドレンジのハイブリッドのような構成になっている。それでいて[トンネル・トログ][回転ザップ・オ・マティック]とブン回り要素でイージー・ウィンも狙える、絶妙な均衡である。

EU編は明日に投稿したいと思っている。