ウィークリー・ワイルドデッキ#7 “冒険者一行、目指せ前人未到“
カードゲームの華は、デッキリストだ。 –まつがん
「妖の森ウィッチウッド」!
ハースストーンの4月からの新拡張が発表された。
ゴシック・ホラーテイストの雰囲気、キーワード「木霊」、新アーキタイプの奇数/偶数デッキ…。
実に楽しみでならない。早くパックを開きたい思いに駆られる。
このセットをもってスタンダードはローテーションが実施されるが、我々ワイルド民には無縁だ。
両手を挙げてこの新拡張を迎えよう。
さて新拡張の虚ろな森も楽しみではあるが、コボルト達の洞窟での冒険はそろそろラストスパートだ。気を抜かずに行こう。
だがもしかしたら「もうここには目を引くようなデッキは残っていない」…そうお思いではないだろうか?
確かに私がインターネットで見かける大体のリストは正直な所、大方が固まってきているのが事実だ。
だがそれでもプレイヤー達があらゆる可能性を全て試しきったとは言えない。
その証拠に…、見てみよう。NixTramのマリゴスプリーストだ。
S48 NixTram’s “マリゴスプリースト/Malygos Priest” #12
マリゴスプリーストとは、中々珍しいアーキタイプだ。
環境にはパラディンとウォーロックが多数生息している。
つまり、「序盤を凌ぐ性能」と「バーストダメージ」の両方を併せ持つヒーローが求められている。
このデッキはそのどちらもを満たす新たなアーキタイプと言えよう。
[マリゴス]と言えば最近は専らドルイドが主流だが、プリーストも[思念撃破][預言者ヴェレン][影の幻視]などなど、相性の良い固有カードをたくさん所有している。
ドローやマナ加速による爆発力はドルイドに劣るものの、発見による柔軟性と安定した除去力はプリーストに軍配が上がる。
考えてみれば、このヒーローがマリゴスを所有するのも何ら不思議ではない。
加えてこのリストでは、いくつかのドラゴンシナジーを組み込んでいるのも特徴だ。
[ダスクブレイカー]という対アグロ必殺兵器はもちろん、[アジュア・ドレイク]はドローを呪文ダメージプラスというこのデッキにピッタリな安定性だ。
早めにハンドに引いた[マリゴス]ですら、ドラゴンシナジー発動に大いに役立つだろう。
ゲームの終盤に満を持して登場するボスドラゴン…。フレーバー的にもカッコいい。
ワイルド固有のカードは多くないものの、[ソーリサン皇帝]はこのデッキの中核とも言えるカードだ。バースト用パーツのコストを下げ、[マリゴス][預言者ヴェレン]と組み合わせやすくしてくれる。今も昔もコンボデッキのお供ミニオンだ。スタンダードでこのアーキタイプが成立出来ないのは、こいつの不在が原因であり、それほどまでに強力なレジェンドである。
除去や回復で凌ぎながら、ドローでパーツを集め、バーストを狙う…。
戦い方はまるで在りし日のレノプリーストかのようだ。
もちろんデッキのパワーは若干下がるが、当時のレノプリが忘れられないなんていう方にもオススメしたいデッキだ。
ワイルドには現在、1500枚近くのカードが存在している。
その大洞窟の奥深くにはきっと、まだ誰も到達し得ていない地点があるはずだ。
この環境で遊べるのは残り約1ヶ月。後悔の無いよう、NixTramのようにあらゆる可能性を試してみてはいかがだろう。
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